「ハウス・オブ・VHS」 感想 苦痛の果ての虚無

概要

原題:Ghost in the Machine

製作:2016年フランス

発売:アマゾンプライムビデオ

監督:ゴーティエ・カズナーヴ

出演:イーウェン・ブルーメンシュタイン/モーガン・ラモルテ/フローリー・オークレー


文明から離れ、電気も通わない空き家で1週間を過ごすことにした若者グループ。だが、そこには懐かしのVHSがいっぱいあった。しかもなぜか電気なしで再生できるうえ、複数のテープをかけあわせて新しいテープを作れる魔法の機械だった。しかし彼らの一人が映像の世界に閉じ込められてしまう。


予告編

感想



珍しいおフランス製のクサレZ級映画。

でもフランス語じゃなくて英語しゃべってるし素性がよく分かりません。



空き家で1週間を過ごすことにした若者グループ。

そこにはビデオテープが大量に保管されており、なつかしさで色々再生してみると、それは複数のビデオテープを掛け合わせて新しい映画を作り出すことが出来る魔法の機械だった。



みたいな話だったかと思うんですが、基本的にただ若者たちがボロ家の中でダラダラ駄弁っているだけなのでとても激しい睡魔に襲われます。私は途中で2時間ぐらい寝てしまいました。



まず、若者が6人もいるわりに誰一人として名前が分からないのはどうかしてます。キャラクターが認識しにくい。してもしょうがないけどさ。さらに、何の集まりで何のためにわざわざボロイ空き家で一週間も過ごそうとしているのか? それも最後まで分からない。携帯を禁止しているところを見ると、デジタルデトックスのつもりなのかな。そのわりにはビデオは嬉々として見まくってたけど、ビデオテープはアナログだからいいってことでしょうか。



ビデオをかけあわせて新しいビデオを作れる…といっても、そういうシーンが衝撃的だったり面白そうに見えたりすることは当然なく、何がしたいのか意味不明です。


若者たちが何をしたいのかも分からなければ、この映画が何を見せたいのかも一切分からないのだからどうしようもない。壁に塗ったペンキが乾く様子でも眺めていた方がはるかに楽しく有意義であろうと言わざるを得ない。



そんな地獄のような1時間をやり過ごすと、ようやくメンバーの一人がビデオの世界に取り込まれるというホラー的な展開がやってきます。これで少しは面白くなるかな?と思いましたが、取り込まれたからどうなるわけでもなく、助けようとするでもなく、残りのメンバーは勝手にパニクって勝手によく分からん死にざまを晒し、意味不明なエンディングを迎えます。



女の子の目玉が破裂するシーンだけがこの映画の見どころですね。

ほんの0.3秒くらいですが。



まあ、端的に言って最低最悪の映画ですね。

見てるだけで体調を著しく崩しそう。

歴代でもそこそこ上位に食い込めるクソ映画でしょう。これよりつまらないのもそうそうないよ。ガマン大会とか罰ゲームに使えるんじゃないかな。

プライムはマジで魔窟すぎます。


どこの配給会社なのか知りませんが、それともアマゾンの仕業なのか、一体何を思ってこんなゴミクズにわざわざ字幕を付けて見せようとしてくるのか?

嫌がらせ以外には考えにくいな。


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