大好きなのに世間では酷評されてしまった映画




ずっと前から楽しみにしていた映画を劇場へ見に行き、「これは期待通りの、いやそれ以上の大傑作だ!!」と興奮して帰って来て…


「これはさぞかしネットでも大絶賛に違いない!この胸の昂ぶりを他の誰かと共有したい!」


などと思ってレビューサイトを見てみると、絶賛どころかバッシングだらけ。せっかく盛り上がった気持ちに冷水をぶっかけられてしまった…。


そんな悲しく納得いかない経験は映画ファンなら誰しも一度はあるのではないでしょうか?


私は何度もあります。

しかも20年近く経っても未だに納得いかない気持ちがくすぶり続けているやつもある…


ということでそろそろブログに吐き出してうさを晴らしておこうかなと思います。


まあ本当は自分が気に入ってれば他人の声などどうでもいいっちゃいいんですけどね。たまにはこういう記事を書いてみてもいいかなと。


ちなみに世間の評価代表として

「フィルマークス(5点満点)」と

「みんなのシネマレビュー(10点満点)」

のスコアを併記しておきます。



「ドリームキャッチャー」(2003年)

フィルマークス:3.0

みんなのシネマレビュー:4.0



今までダントツで納得いかなかったのがコレ。

2020年の今は10点満点で4点だが、公開直後はもっと低くて2~3点ぐらいだった記憶。


本作の公開当時、私は月に20冊は小説を読んでたくらいの本の虫でした。読むのはもっぱらミステリーとかホラー小説ばかりで、当然スティーヴン・キングもお気に入りの作家の1人。原作の「ドリームキャッチャー」も発売されたら即買って夢中で読み、映画版の公開を心待ちにしていたものです。


ただ、確かに不安要素はありました。文庫にして全4巻という長大な原作を2時間ちょっとの尺に収め切れるのか?とか、映画音痴のキングが「私のホラー小説の映画化された中で最高の出来だ」などと絶賛してたのは明らかな危険信号でした。


しかし、いざ劇場へ行ってみたら実にうまいことはしょっていい感じにまとめてあるじゃないですか。映像もスペクタクルだし文句の付けどころが無い。控えめに言ってもめちゃくちゃ面白かった。


内容は「スタンド・バイ・ミー」のような男4人の友情物語に超能力を加え、さらにエイリアンが侵略してくるというかなり無茶な話。そんな闇鍋をあれ以上うまく映画化しろと言われても無理でしょう。監督のローレンス・カスダンは最善を尽くしてくれたと思いました。


しかし、これが世間ではとんでもなく大不評。

一体何がそんなにダメだったのか。どうも原作未読の観客は「スタンド・バイ・ミー」的なヒューマンドラマにちょっとホラーを加味したような映画を期待してやってきたようなんです。なので、トイレでケツから出てきたヤツメウナギみたいなバッチいエイリアンに猛烈な拒絶反応を示してしまったのでした。


聞くところによるとそのシーンで席を立った人も多くいたとか。私も後にDVDを買って正月に家族で見てたらそのシーンで「もういい」と止められました。あれは悲しかった…。


期待と違ったとはいえそこまで嫌われるのはなぜなのか?激しく理解不能、納得が行きません。同じエイリアンでもチェストバスターはみんな大好きなはずなのに、なんでケツから出てくるアスバスターはダメなのか。いかにもキングらしい気色悪さに満ちていて最高のモンスターではないですか。


しかしレビューサイトでは上記のシーンをもって「B級!B級!モーガンフリーマンの無駄遣い!駄作!」の大合唱。本作がB級だなんてとんでもない話ですよ。製作費6800万ドルの超大作、A級以外の何物でもありません。


しかしモンスターが出てくる映画はレビューサイトではどれだけ金がかかっていようがことごとくB級扱いされる傾向があります。本来B級映画とは低予算映画のことですが、どうもB級=モンスターが出てくる見世物映画、もしくは単に荒唐無稽な映画と捉えている人が多いようで、それも納得いかないところです。



「AVP エイリアンVSプレデター」(2004年)

フィルマークス:3.3

みんなのシネマレビュー:5.22



次はドリームキャッチャーの翌年に公開されたコレ。


私は小学生の頃には既にエイリアンシリーズとプレデターシリーズにドハマリし、何度も何度も繰り返ししつこく鑑賞しまくるような子供でした。そんなボンクラにとってこれほど鼓動の高まりを感じた映画は他にありません。それはもう劇場で特報を見ただけで目もくらみ過呼吸で失神しそうなほどの期待感でした。あの頃は純粋だった。無駄に前売り券まで買って公開初日に劇場へ駆けつけたことをつい昨日の事のように思い出せます。


ただ内容はかなり奇抜なもので、若く未熟なプレデターが成人の儀式と称してピラミッドの中でエイリアンとプロレスを繰り広げるというもの。


エイリアンとプレデターが戦うためにはそんな変な理由付けが必要なのか?とは思いつつも、エイリアンにジャイアントスイングをしかけるプレデターの勇姿には大興奮。観る前は「武装しまくってるプレデターの圧勝だろ!?」と思ってたのに予想外にエイリアンの方がプレデターを圧倒したのもエキサイティングで素晴らしかった。あえてプレデターが未熟という設定にしてパワーバランスを取っていたのが巧みでした。


しかし本作もまた世間ではいまいち不評。

6000万ドルもかかってるのにまたB級呼ばわりです。本作はどうもプレデターが主人公の人間に肩入れしたあたりが不評の原因らしい。しかし、プレデターが勇敢な戦士を認めるなんてのは既に「プレデター2」でもやっていたことで、何をいまさら文句をつけることがあるのか。まあ絵的には笑えましたけども。



「AVP2 エイリアンズVSプレデター」(2007年)

フィルマークス:2.8

みんなのシネマレビュー:3.52



次はその続編。

これに関しては不評な点がハッキリしており、それは「画面が暗くて何をやってるか見えない」というものでした。けど、私はそこまで見づらいとは思わなかったんですよね。これだったらニール・マーシャルの「ドッグ・ソルジャー」の方が暗くて全然見えづらかった。あれに比べたら本作はまだ見える方です。


なので、今度は凄腕のプレデターが単身でエイリアンの群れを片づけるという前作とはまた全然違った設定でのバトルを余すところなく堪能したのですが、前作以上に絶不評で驚いたというのが正直なところです。


確かに傑作とは言えないかもしれんが、10点満点で3.52はさすがに厳しい。当然のように皆さんB級品扱いです。これでも一応4000万ドルかかってるんですが。世間の風の冷たさを感じる。やたらめったら残虐なのも良くなかったのかな。




「プレデターズ」(2010年)

フィルマークス:3.1

みんなのシネマレビュー:5.4



またプレデターかよ!?

と思われるでしょうが、好きなものは仕方がない。しかしなぜこうも評価が低いのか。平均8点ぐらいかと思ったのに。こんな素晴らしい映画に一体なんで文句をつける必要がある?


だってプレデターが地球のツワモノを厳選して誘拐し、異星で正々堂々死合うだなんてどう考えても最高すぎるじゃないですか。ヤクザとプレデターの一騎打ちなんかもうたまらない。劇場で3回観ましたよ、これは。



「MEG ザ・モンスター」(2018年)

フィルマークス:3.3

みんなのシネマレビュー:5.32



サメ映画の歴史を塗り替えた超大作にして大傑作…

なのにスコアはこの程度。おかしい。あり得ない。満点近いハイスコアだろうと思ってたのに…これもなぜかB級呼ばわりされてしまっています。製作費は驚愕の1億3千万ドルもかかっているのにですよ。こんなの超A級ですよ。まあその大半がチャイナマネーなのが問題ではあるんですが。


それでもサメ映画にここまでのカネを注ぎ込んだのはとてつもない大偉業です。低評価する人は未だに「ジョーズ」と比べているから困る。そんな人類史に残る芸術品と同列に比較したらいけませんよ。


何なら「普通のサメ映画」呼ばわりしてる人までいる始末。そういう無知な人には「普通のサメ映画」がどんなものだか見せてやりたい。サメ映画の平均レベルっていいとこ「処刑鮫」とか「フライングジョーズ」あたりなんだぞ!!


おまけに、本作はあろうことかラジー賞にまでノミネートされてしまいました。いやいや、おかしいでしょ? むしろアカデミー作品賞を与えるべき作品ですよ、全く嘆かわしい…




「F-16 Flight of Black Angel」(1991年)

フィルマークス:2.5

みんなのシネマレビュー:3.75



最後はちょっとマイナーで古いやつ。

「ターミネーター3」以降いまいちパッとしないジョナサン・モストウ監督の初期テレビムービーです。


空軍の若きエースパイロットが突然精神に異常をきたし、家族を皆殺しにしたうえ軍でも暴れて核ミサイルを奪って戦闘機で逃走する…という空戦アクションにサイコサスペンス要素を取り入れた意欲的な作品。


地味ながら予測できないストーリー展開と衝撃的なオチで非常に気に入ってるんですが、世間ではいまいち扱いなようで。まあ確かに好き嫌いが別れそうな内容ではあるんですがね。また午後ローでやってほしいな。





最後に

結構な長文を書いてしまいましたが、これだけ吐き出したら長年のモヤモヤが解消されたようで実にスッキリしました。


コメント

  1. MEGとF-16は未見ですが他の4作品に関してはまったく同意見ですw ドリーム・キャッチャーは私もDVDを持っています!これ見た後は必ずイエスダディッツが口癖w AVPは2者の戦いをどう辻褄合わせるかがうまかったし、AVP2なんてそれまでの路線に学園ホラーの要素を取り入れた意欲作、プレデターズもバトルものとして非常にいい出来だと思います。少なくともその後の続編のザ・プレデターよりは面白かった。ま、感性は人それぞれなのでお気に入りの評価が低いことはよくありますよね・・寂しいけどw

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    1. 全く同意見とはさすが同志!
      ドリームキャッチャー好きな人はあまりいなくて…。
      あれは今は多少見直されてる感じがしないでもないけど公開当時は本当に酷評の嵐でクソ映画の代名詞的な扱いでしたからねえ…あの頃はまだ若かったので結構ショックでした。
      AVP2も肯定的にとらえている人は少ないんでうれしいですね。それにしても、AVPもプレデターズも「ザ・プレデター」などという駄作に比べれば万倍良く出来ていると思うんですよ。まあ確かに感性が人それぞれですが、それにしてもここに挙げたやつは落差が激しかったなあと…

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    2. イエスダディッツではなくてアイムダディッツでしたねw 申し訳ない。「ザ・プレデター」は駄作でしたね、映画としてはましでしたがプレデターの設定を壊すのはいかがなものかと。とりあえず「ドリーム・キャッチャー」をもう一度観直そうかとは思ってます。

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    3. ダディッツのあれは原作組でも苦笑いのシーンでしたw
      私もしばらく見てないしそろそろ観返したいなあと思いつつなかなか…。
      ザ・プレデターはプレデターの何たるかを完全に履き違えた愚作で、コイツは逆に世間の評価が高くて納得いかなかったです。

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