「インシデント デーモン降臨」 感想 THE ULTIMATE DEMON

概要

原題:Demon Tongue
製作:2016年アメリカ
発売:アマゾンプライムビデオ
監督:ギャビン・ラップ
出演:デビー・カレッジ/ジェシカ・ロング/セス・ゴントコヴィッチ

大学で超常現象の研究をしているマディたち4人組。この週末は、呪われているとうわさの田舎町のバーで過ごすことに。そこでは1年前にバーテンダーが自殺、さらにその数年前にはある母親が家族を皆殺しにしたあげく家を爆破した過去があった。そして、マディの友人クロエが悪魔に憑りつかれてしまう…。

予告編




感想


本日からアマゾンプライムで配信開始のZ級超低予算ホラー映画。
観てはいけないような禍々しいオーラを感じつつ、どうしても手がクリックしてしまうのを止められない。今年だけでももう18本目のZ級ですよ。こんなにもZ級まみれの年は今まで無かった。一体私はどうなってしまうのか。

しかし、オープニングで悪魔に憑りつかれた母親がオノで家族を皆殺しにして火をつける場面はなかなか凄惨でおぞましくていい感じです。これはプライムクズホラーの中でもかなり面白い方なんじゃないか?と期待させてくれます。



その跡地へ遊び半分でやってくる大学生4人組(と教授)。その中のクロエという女の子が悪魔に憑りつかれ、他のメンバーを一人ずつ血祭りに上げていくという内容です。

それはいいんですが問題は音声で、役者がカメラから遠い時は何を言ってるのか全然聞こえず、逆に近い時は声がデカすぎるというZ級ならではの低品質サウンドに悩まされることになります。まあ字幕だから別に聞こえなくてもいいっちゃいいんだけど。格安スマホで撮影録音してるんじゃなかろうか。


本作の原題は「Demon tongue(悪魔の舌)」ということで、憑りつかれたクロエが悪魔的な舌を使って攻撃してくるシーンが一か所だけあります。タイトルにしておいて一か所だけかよと突っ込みたいところですが、その分インパクトは大きいです。巨大な悪魔舌で顔面に吸い付き、皮を剥ぎ取ってしまうというZ級にしてはなかなか気合の入ったスプラッターシーンを拝むことができます。ここは素直に称賛しておきたい。あと首に裂傷を負わせる場面も、これでもかとカメラがそこをアップで映しまくるので特殊メイクにはかなりの自信があったようです。エンドクレジットではそこら辺のメイキングも見せてもらえます。

ただ、本作の見どころはそれぐらいしかないんですよね。まあ何もないよりは遥かにいいんですが。「地獄語」なる聞きなれないワードでオカルチックな謎を提示してくれるものの、特に何も解明されずに学生たちが全滅してしまうので結局ただ殺戮のみを見せられた感じです。しかし純粋なスプラッター映画として見ると殺され役の人数がちょっと少なく、中だるみしまくっている感が否めません。

一般の方は決して再生してはいけませんが、アマプラのZ級ホラーを普段から見慣れている好事家ならそこそこ楽しめないこともないかな…といったところです。


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