「ALIVE アライブ 侵略」 感想(ネタバレあり) オランダ人も恐れる米軍秘密兵器

概要

原題:Resonance
製作:2018年オランダ
発売:エクリプス
監督:シアラ・セディグ
出演:マックス・クロエス/ナターシャ・ファイアーストーン

人里離れた深い森にたたずむロッジに来たマックスとエレナ。マックスはエレナに、そこでプロポーズしようと決意していた。しかしロッジに着くとエレナは鼻から出血をし、マックスも謎の雑音に悩まされる。2人の体調は悪化の一途をたどり、次第に精神的にも追いつめられてゆく。
「ここには、何かがいる?」──身の危険を感じた2人は、遂にその森から脱出を試みようとするが・・・・。
(↑エクリプスHPより)

予告編




感想


久しぶりのエクリプス配給の新作ホラー。
エクリプスって2か月に1~2本くらいのペースでしかDVDリリースしてないのに一体どうやって収益を上げているんでしょうか。余計なお世話かもしれませんがいつも不思議に思います。で、出してくるのは本作のように死ぬほどマニアックなインディーズホラーばっかりなんです。そんなに大勢がレンタルするとも思えないんですが何本ぐらい出荷しているのか気になります。本作なんてオランダのインディーズホラー映画ですよ。あんまりホラー作るイメージの国じゃないんですが、一体どんな作品なのか。


森のロッジに遊びに来たマックスとエレナ。マックスはこの休暇中にプロポーズをする気でいた。しかし、森で散策している2人を謎の雑音が襲う。鼻血を出し、体調不良に陥るマックスたち。しかも、ロッジには侵入者が入ってきた形跡があった。


こんな邦題だし、エクリプスも

過去には『遊星からの物体X』や『ゼイリブ』等が上げられ、最近では『サイン』や『クワイエット・プレイス』等のタイトルが上げられる超人気ジャンル:SFインベージョン・スリラー。そんな同ジャンルに、それらのタイトルと肩を並べる傑作が、ここに誕生した!

こんな風に宣伝しているのでエイリアンが出てくるのかと思いきや、特に何も出てきませんでした。
異常な音でマックスたちは体調を崩すが、それが何なのかは最後まで明かされない。
謎の雑音だけでなく、マックスとエレナのすれ違いや、マックスの顔そのものなど確かに緊張感だけはみなぎってます。なので演出的にもそう悪い映画ではないんですが、ひたすらモヤモヤしたまま終わってしまうので侵略ものを期待して借りた人は怒るかもしれません。

しかしこれ、クラウドファンディングで一生懸命資金を集めて苦労して撮ったインディーズ映画らしいんですよね。それを考慮するとかなり良く出来ている方ではないでしょうか。これだけ緊張感を出せているだけでも大したもんだと思いますよ。そりゃ面白くはなかったけど、あんまりけなす気にもなれません。


で、あの雑音は何だったのかというと、エイリアンではなく高周波活性オーロラ調査プログラム(HAARP)の音だったみたいです。陰謀論者の間ではポピュラーな存在ですね。毎度おなじみ米軍の秘密兵器で、大地震やハリケーンを起こすこともできる最強の気象兵器とされています。確かにそんな音波を喰らったら鼻血くらい出るでしょう。もうちょっと分かりやすくしても良かったんじゃないかな、とは思いますが。


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