「デンジャラス・ドライバー 暴・走・開・始」 感想(ネタバレ) ほぼ安全運転しかしてない件について

概要

原題:End Trip
製作:2018年アメリカ
発売:エクリプス
監督:アーロン・ジェイ・ローマ
出演:アーロン・ジェイ・ローマ/ディーン・J・ウェスト/アシュレー・レンズ/ジャーレン・ミッチェル/ミッチェル・ウェスト

ウーバードライバーのブランドンは、いつも五つ星の優良運転手だった。ある晩、ジャドという奇妙な乗客が現れる。彼は行き先を告げるでもなく、帰りたくないからただブラブラ運転してくれればいいと言う。ブランドンは運転しながらジャドと話し込んでいるうちに、身の上相談までされてしまうが…

予告編




感想





いかにも派手なカーチェイス盛り沢山のアクション映画っぽい雰囲気を醸し出していますが、まるでそんな要素が皆無だったサイコスリラー。まあまあ面白いことは面白いんですが、思ってたのと全然違いすぎて笑いました。

“理由(わけ)あり運転者”を主役にしたドライバー・アクション!
真夜中を疾走する凶悪ドライバーが出現した!!
暴走するのは車ではない!
それを運転するドライバーが暴走するのだ!

って書いてありますけど、これは詐欺というよりもはやミスリードの域にありますよ。車が炎上することもないし、大体このサングラスの人は誰なんですかね?
しかも「IMDBで驚くべき高得点の7.2点!」と来た。
これも額面通りに受け取っていいのか?
私もIMDBは時々見ますが、私が普段観ている映画は大抵1~4点台のレンジです。7点台とかあり得ないほどの高得点。
これは本編だけではなく久々に配給会社との熱い駆け引きを楽しめました。

内容はかなり予想外でネタバレせずには語りにくいので注意を入れておきます。







※以下ネタバレ






本作のテーマは「ライドシェアサービスに潜む危険」ってところでしょうか。私もウーバーのドライバーでもやって小遣い稼ぎしたいなあとよく考えるんですが、対応エリア外なのでどうしようもありません。ウーバーイーツすら対応してない。都会人がうらやましい。


しかし、本作を観ているとウーバードライバーも思ったより楽じゃなさそうです。ただ乗客を運ぶだけならいいんですが、あんなにも濃密なコミュニケーションを求めてくる客がいるとなるとさすがにめんどくさすぎる。そう、本作で問題なのはドライバーのブランドンじゃなくて乗客のジャドの方なんですよね。デンジャラス・ドライバーでもなければ暴走も一切してない。ブランドンは安全運転しかしてなかった。
ということで正しくは「デンジャラス・パッセンジャー 安・全・運・転」とでもすべきです。


ジャケと紹介文のおかげで「ドライバーがヤバい奴なんだな」と思い込みながら観ていたせいでかなり驚かされました。ジャドはブランドンを殺して入れ替わり、ヌケヌケとブランドンとして生きて行こうとするサイコ野郎だったわけですが、時系列をいじってそれを序盤に映してくる。よく見れば全然顔が違うのに気が付かなかった。ご親切に「相手によって自分をまるごと変えてるよ」なんてセリフもあるのに気づかなかった。思い込みとは恐ろしい。ここは配給会社が良い仕事をしたと褒めるべきなのかどうか。騙されたおかげでかなり楽しめたのは確かなので、悩むところです。こういうジャケ詐欺は無法地帯のB級映画界隈でも非常に稀なケースと言えるでしょう。


ちなみにIMDBのスコアは今見たら6.3まで下がってました。
まあサクラっぽい投稿もありますけどね。

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