「アックス・マーダー・ハウス」 感想(ネタバレあり) アイオワ州史上最恐の心霊スポット

概要

原題:The Axe Murders of Villisca
製作:2016年アメリカ
発売:プルーク
監督:トニー・E・ヴァレンズエラ
出演:ロバート・アダムソン/ジャレット・スリーパー/アレックス・フリーンカ/ショーン・ウェーレン

youtubeで超常現象チャンネルをやっているケイレブとデニー。彼らが次に向かうのは、1912年に一家8人が斧で惨殺されたことで有名な「ヴィリスカ・アックス・マーダー」の事件現場。飛び入りのジェスを加えて3人で夜中に侵入するが…


予告編




感想


アックス・マーダー・ハウス…と聞いた時、まず斧を持った殺人鬼が襲ってくるスプラッターホラーを想像してしまいました。つまり、知る人ぞ知るクズホラー「キリングフェイス」の続編がついに来たのか!?と見当違いな期待をしてしまったんですね。もちろん本作はあんなしょうもないクズホラーとは全然関係なくて、アイオワ州で最も有名なあの一家惨殺事件をネタにした真面目な心霊ホラーでした。アイオワ最恐と言われても、だいぶ前に「殺人博物館」で見たことある程度の薄い記憶しかないのであんまり有難味は感じませんが。



本作はユーチューバー共が心霊スポットへ出向く話です。このパターン、一体何回観ただろうか。雨後の筍ってレベルじゃない勢いで量産されてますね。

彼らは一見ただの悪ガキなんですが、背負った過去が異様に悲惨なのが特徴です。よく呑気にユーチューバーなんてやってられるなと感心するほど無駄に重たい。

別にユーチューバーなのはいいけども、明らかに不法侵入している動画をアップロードするのはまずいんじゃないですかね。心霊よりもそっちの方が心配になってきますよ。日本だったら間違いなく炎上する案件です。なんか観光名所になってるみたいですしね。おぞましい一家惨殺事件も100年経てば地元の収入源になってしまう。それもいかがなものかとは思いますが。

しかしこの不法侵入したユーチューバー3人組、そんなバチ当たりなことをしておきながら、驚くべきことに一人も死なないんです。別に全滅しろとまでは言わんが、普通は1人生き残るかどうかっていうところまで追いつめるのがこの手のホラーの王道ですよね。なのに本作は特に大した危機が訪れない。ラストで逮捕されたらその後の人生がすごくつらくなりそうだなとは思いますが、本編で起こったことだけを考えると非常にヌルいです。全員無事に生還させてくれるとはなんて優しい怨霊なんだ…。と思ったけど、よく考えたら100年前に殺された一家も別に悪人ではなかっただろうし、優しくてもおかしくはないか。むしろ凶悪な怨霊のように扱う方が失礼ですよね。

では何が「悪」だったのかと言えば、現実では謎のままなんですが、本作では「この家自体が悪い」ということになってました。100年前に一家惨殺に走った牧師もこの家に祟られて狂ったみたいです。これは悪魔の棲む家リボーンと同じパターンか。こうなると諸悪の根源が何なのか結局よく分からん。一応、「俺は神以前に産まれた存在なのだ!」などと大仰な妄言を吐く悪霊も出てきますが。そいつが太古の昔からその家のあった場所を祟ってたってことですか。そんなすごい悪霊ならもうちょっと自己主張してほしかったですね。

コメント