「ザ・ランナー」 感想 ルールは破るためにある?

概要

原題:The Runner

製作:2026年イギリス

配信:Amazon Prime Video

監督:ケビン・マクドナルド 

出演:ガル・ガドット/ダミアン・ルイス


手に汗握る心理サスペンス「ザ・ランナー」。ロンドンで活躍する優秀な弁護士マイア・マーテン(ガル・ガドット)の人生は、朝のランニング中に受けた一本の電話によって一変する。その電話は息子を誘拐した犯人からのものだった。息子を取り戻すために彼女は街を全力で駆け抜ける。犯人から突きつけられる容赦のない命令に翻弄され、誰にも助けを求められない状況で息子を救うためにどこまで踏み込めるのか。時間との闘いの中、その一瞬一瞬が母親としての彼女を試す試練となる。

(Amazonより)


予告編

感想



今月からアマプラで配信開始のサスペンスアクション。

やけに評判悪いけど、普段から超低予算映画を嗜む人間からするとそこそこ普通に楽しめる作品でした。というか私の見ているイギリス映画の中では上澄み中の上澄みでした。



何者かに子供を人質にとられ、あるターゲットを殺せと命じられ走りまくる羽目になった弁護士ランナー・マイア。彼女は犯人に「5年間同じラーメンを頼んでる」などと分析されています。イギリス人もそんなたとえを出してくるほど普段からラーメンを食べているのか。つまりラーメン屋の選択肢が豊富にあるのか。いい時代になったものですね。



見ているとそこかしこでアンチスマホ精神が感じられます。まず歩きスマホしてる奴らが異常に邪魔くさい。マイアは走りながらそこら辺の人から手当たり次第にスマホをかっぱらい、使えなければゴミのように投げ捨てる。歩きスマホは許されないが、子供を救うためなら何をしても許される。とはいえこれは歩きスマホにイラついた人なら一度はやってみたいと思ったことがあるでしょう。しかしそんなマイアも走りながらメッセージを送ろうとして盛大にコケてしまう。とにかく、ながらスマホは何が何でもダメ。当たり前っちゃ当たり前なんですけどね。



マイアが銃を警察に突き付けてるのに大量の野次馬が取り囲んでスマホで撮影、追い詰められたマイアが橋から飛び降りてもこぞってスマホで撮影、そんな感じでスマホに憑りつかれた民衆が実に愚かに描かれています。それはいいんだけど、あんな数十メートルもありそうな橋の上から船に落下してノーダメージのマイアが凄すぎてヤバイ。その前には車にハネられていたのにどんだけタフなのか。ああでもしなければ警察の追跡を振り切れなかったとはいえ、無茶苦茶にもほどがある。他にも地下鉄に走って追いつくシーンがあり、どちらも明らかに人間を超越しています。映像的な見せ場を作るためには仕方ないのか。それはそれで笑えるからいいけど、真面目に観てたら何だそりゃと思うのも分かる。



犯人はマイアに「他人と話すな」などのルールを課し、厳しく監視しながらミッションを遂行させようとします。変に裏工作されたら大変だし当たり前ですね。なのに、終盤になって急に手のひらを返して


「ルールは破るためにある」


なんて言い出した時は笑ってしまいました。





「ザ・ランナー」(Amazon Prime Video)


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