「みぽりん」 感想 アイドルって何なの?

概要

製作:2019年日本

配信:合同会社CROCO

監督:松本大樹

出演:垣尾麻美/津田晴香/井上裕基/近藤知史/合田温子/mayu


ソロデビューを間近に控えた地下アイドルの優花は、歌唱力向上のため凄腕ボイストレーナーのみぽりんに弟子入りする。練習は六甲山の電波も届かない山荘で泊まり込みで行われることになった。だが、みぽりんはアイドルに歪んだ感情を抱くサイコな危険人物だった…


予告編

感想



lettuce702店長激推しの和製サイコホラーコメディ。

今のところアマプラ無料配信中。



あまりにも無茶苦茶すぎて珍作的な意味では面白いです。みぽりん役の常軌を逸した怪演が特に素晴らしい。猫の物真似合戦とか、市民税の支払いに異常にこだわりまくるとか。そのあたりは充分楽しめました。

…が、内容としてはほとんど理解不能でした。



地下アイドル業界の闇を描いた作品のようです。アイドルとは何か?アイドルとはどうあるべきなのか? そういうことをまじまじと問いかけてくる。…が、私はそんなの全然知らんし正直あまり興味が無いので終始「何やってんだろこれ…」という印象でした。アイドル云々の価値観はもはやカルト宗教に近い。なんでああいう極端な思考に陥るのか全くわからん。もっとゆるくやればいいのではないですかね。そんなに厳しい求道的な職業なのか。苦労したり、キツイ縛りに耐えることが美徳になってるように見えます。そうすれば人気が出るとでも言うのか?



ただでさえ理解しにくい世界なのに、特上サイコ女みぽりんがわけわからん理由でブチ切れ暴れ出して余計「何やってんだこいつ!?」となる。アイドルも一人の人間なのだ、というスタンスの優花と絶対にそうではないと主張するみぽりんの対立。私はどんな立場であろうと人間は人間だろうとしか思いませんが。一体何なんだ。アイドルは神なのか。やはりカルト宗教なのか。



でもそんなに真面目に受け止めるような雰囲気ではなくて、クライマックスに至ってはそれまでサイコホラーとしてじっくり積み上げてきたものを必要以上にグチャグチャに破壊してくれる。あそこまで行くと全てが単なる悪ふざけじゃないのかと。おかげで完全にわけがわからなくなりました。その混沌自体を楽しめる人間じゃないと受け付けない気がします。どうでもいいけど「みぽりん」ってナポリンみたいで道民的にはいい名前ですよね。コラボしても良かったんじゃないかな。



それでも途中まではシンプルな話で、歌がヘタクソな地下アイドル優花がボイストレーナーのみぽりんに軟禁されて理不尽なシゴキを受けさせられる。その辺まではいい。みぽりんが少しずつ狂った本性を露わにしてくるので、どんどん怖くなっていきそうな可能性は感じるんです。が、肝心の優花がかなり楽天的な性格で大して怖がらないので結果的に全然怖くないんですよね。もったいないけど、それはそれで独特の味があるというか…コメディ寄りのサイコホラーと思えばいいか。




「みぽりん」(Amazon Prime Video)


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