「アウト・オブ・ダークネス 見えない影」 感想 4万5千年前の恐怖

概要

原題:Out of Darkness

製作:2022年イギリス

配信:ソニー・ピクチャーズ

監督:アンドリュー・カミング

出演:サフィア・オークリー・グリーン/キット・ヤング/チュク・モデュー


旧石器時代。ある6人のグループが新天地を求め、海を渡ってどこかの浜辺にたどり着く。彼らは住み処となる洞窟を求め山へと向かう。だが、その影で何者かが彼らをつけ狙っていた。


予告編

感想



4万5千年前もの太古の昔を舞台にした意欲的なホラー映画。

まだ言語も持たない屈強な野蛮人どもがウホウホ言いながら石斧を振り回してプレデター的な化物と殺し合う肉祭り的な内容を想像してレンタルしましたが、全っ然違いました。



主役の6人組は旧石器時代のホモ・エレクトスとは思えない小綺麗な身なりで、オリジナル言語を使って会話もできるという設定。ズボン履いてるしみんな細っこいし、かなり近代的な外見です。屈強さはまるでなく繊細で陰鬱で臆病な人々。



少なくとも大便をしたあと拭かないような野人には見えないし、マンモスなどとてもじゃないけど狩れそうにない。ヒゲや眉毛、髪の毛がかっこよく整えられているのが一番それっぽく見えない要因ですかね。頭にハンバーグを乗せてる女の人が特に気になりました。



そのせいでいまいち没入感には欠けましたが、考えてみれば旧石器時代の人類がどんな格好をしていたのかなんて知らないので「そういうものであった」ということにします。



そんな彼らが薄暗い未知の森で何者かに付け狙われ恐ろしい目に遭うわけですが、けっこうグロいダメージを喰らって殺されたり、深刻な肉不足から共食いを行うなどそれなりに凄惨なのに雰囲気は何となく上品です。バケモノが相手ではなく敵は自分自身の心の中にある。低俗さは全く感じさせず、普遍的なテーマを込めた極めて真面目な方向性の堅い作品と感じられます。それはそれでよく出来てたと思いますが、「石器時代ホラー」という売り文句からトンデモ系を想像していた向きには若干厳しいというか眠くなる内容ではありました。




「アウト・オブ・ダークネス 見えない影」(Amazon Prime Video)



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