「悪魔ジン デーモン召喚」 感想 汚いランプの魔人

概要

原題:Conjuring the Genie

製作:2021年イギリス

配信:トランスワールドアソシエイツ(だと思う)

監督:スコット・ジェフリー

出演:メーガン・パーヴィス/サラ・T・コーエン/ニコラ・ライト


モーガンは父親を亡くしてからふさぎこみ、3か月も大学を休んでいた。だが、親友の説得で復学することに。だが留年を回避するためには都市伝説をテーマにしたレポートを書くようにと言われる。彼女はネットで調べ、友人たちと”ジン”という悪魔を召喚する儀式を行ってしまう。そして現れた悪魔ジンはどんな願いでもかなえてくれると言うので、モーガンは父親を生き返らせてもらうが…


予告編

感想



U-NEXTで配信中の新作ホラー映画。

監督は毎度おなじみイギリスの悪魔王子スコット・ジェフリー。


IMDBではなぜか監督がスコット・チェンバース&ルイーザ・ウォーレンと表記されていて戸惑いましたが、エンドクレジットではスコット・ジェフリーの名前が確認できました。ちなみに彼は監督だけでなく製作・脚本・編集その他色々ひとり何役もこなしているようです。



内容は、父親を失って傷心の女子大生が、召喚するとなんでも願いをかなえてくれる悪魔ジンに父親を生き返らせるようにお願いしてしまうというもの。



どうでもいいんですがこの映画、オープニングで悪魔ジンが顔見せした直後にババーンと出てくるタイトルの綴りが間違っているように見えます。





予告編は合ってるのになんで本編は間違えたし。

スコット・ジェフリー監督、ひとりで編集作業してるから誰もチェックしてなかったってことかな。あるいはスラング的な意味でもあるのか?



まあそれはさておき、ストーリーの内容自体は都市伝説ホラーとしてわりと真っ当に出来てる気はします。あまり変なひねりがなくて王道的な展開しかないので。悪魔の力で愛する父親を蘇らせたはいいが、やはりそれは正しいことじゃないと知って苦しむ娘。しょうもない願いを叶えてもらってはひどい目に遭う友人たち。スコット・ジェフリー脚本とは思えないほどマトモな話です。



ただ、悪魔ジンのビジュアルがかなりチープなので、ヤツが出てきた時だけはどうにもトンチキな雰囲気が拭えなくなります。いや、予算的にはあれでもだいぶ頑張った方なんだろうなとは思うんですけども。クライマックスの怪人大集合は仮装パーティ感ありありで微笑ましくて良いです。



スコット・ジェフリーにしては悪くない王道ぶりとはいえ、その分どうしても薄味なのが欠点か。本当に彼の作品の中ではかなり良い方なのは間違いないんですがね。個人的には主人公の女子大生の顔立ちが私の同僚(50歳男性)にちょっと似ており、それが気になってしょうがないというくそどうでもいい引っかかりがあったものの、そんな偶然でもなければ記憶には残りにくい内容だったかもしれません。しかしどうやら続編も存在するようなので、それももし配信されることがあれば見てみようと思います。




「Conjuring the Genie」(Amazon)

↑アマゾンでサントラだけ売ってたので一応リンク。

誰も買わんだろうなとは思う。



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