「エクスペンダブルズ ニューブラッド」 感想 消耗しきった消耗品軍団

概要

原題:Expend4bles

製作:2023年アメリカ

配給:松竹/ポニーキャニオン

監督:スコット・ウォー

出演:ジェイソン・ステイサム/シルベスター・スタローン/ドルフ・ラングレン/ランディ・クートゥア/イコ・ウワイス/トニー・ジャー/ミーガン・フォックス/アンディ・ガルシア


最強の傭兵軍団エクスペンダブルズにCIAから新たな指令が下される。それはテロリストが強奪した核爆弾を奪還せよというものだった。だが作戦は失敗に終わり、仲間に犠牲者が出る事態に。復讐の念に燃えるクリスマスだったが、CIAや仲間からは作戦失敗の責任を負わされ、チームから追放されてしまう。


予告編

感想



10年ぶりのアクションスター大感謝祭第4弾。


毎回死ぬほど楽しみにしていたこのシリーズですが、さすがに間が空き過ぎたうえに、試写会の時からX(ツイッター)のタイムラインで流れてくる感想は冷え冷えの酷評ばかり。もちろん褒めてる人もいましたが「酷評も分かるけど俺は好きだぜ」みたいな感じ。



私は映画を見る時に余計な先入観は持ちたくないのですが、普通にツイッターをしているだけで視界に入ってきてしまうのはよろしくない。試写会なんて余計なイベントやらんでいいのにと思います。そのうえ本国でも大爆死した模様。「ニューブラッド」ではなく「ラストブラッド」になってしまったのか。ということで、極限まで期待のハードルを下げてから劇場へ行って参りました。



今回はスタローンが早々に退場してしまい、主役は完全にステイサムにチェンジ。まあ、スタローンも御年77歳なのでこれは仕方ない。しかし他の消耗品軍団でお馴染みのメンバーがドルフ・ラングレンとランディ・クートゥアしかおらず、あとは全然知らん人ばかりというのはいかにも寂しい。



というか、私にはランディ・クートゥアすらもこのシリーズでしか見たことない人なんですけどね。そのうえこの人はいつものカリフラワー耳の話と、膀胱の大きさを見せつけた時くらいしか良い所がなく、あとは一人だけ重傷を負って死にそうになってただけっていう。ドルフラングレンも狙撃を外してただけであとは何もしてなかったような気が。まあ、この2人は消耗品軍団のマスコット的な存在だからそれでもいいですが。



問題は他の消耗品メンバーが至極どうでもいいやつしかおらず、しかも特に活躍もしないってことですね。知ってる人がミーガン・フォックスぐらいしかいないし。別にこの人に参戦してほしくもなかったし。いくら脳筋映画とはいえ戦場でメイクバッチリ決めすぎでは…他の映画でもそうだったけど…



確かにこれはエクスペンダブルズ的なお祭り感は薄い。

ストーリー的にもどえらい雑だし、アクションが特別素晴らしく撮れてるわけでもないので爆死したのも無理はない。



ただ、「ステイサムの単独主演作(「バトルフロント」くらいの)にタイとインドネシアから豪華ゲストが参戦!」という気持ちで見ればかなり楽しめます。私もかつてトニー・ジャーやイコ・ウワイスに熱狂していた時期があったので、ステイサムとトニー・ジャーの共闘には感動したし、何よりクライマックスでの「ステイサムVSイコ・ウワイス」のカードは「スタローンVSヴァンダム」と並ぶほどのシリーズ過去最高のドリームマッチと言っても過言ではない。まあ正直そこは短すぎて「もう少し引っ張ってくれよ」と思わなくもなかったけど、まあ実現しただけでも満足すべきだなと思います。全体的にはイマイチではありますが、「ステイサムVSイコ・ウワイス」を繰り返し見返すためだけにブルーレイが出たら購入しようかなと思っています。


…ということで、これは私も「酷評は分かるけど好き」派になりますね。


コメント

ちょぷちょぷ さんのコメント…
明けましておめでとうございます。
私も岩石入道さんと似たような感想を抱きました。
1~3は、キャラ同士の掛け合い、
スタローン親分とステイサムのイチャイチャだけでも観る価値があったのですが、
今回は、お互いに役を手探りで模索しているような違和感がありました。
あと、アクションシーンは、アップが多すぎて、
何をやっているのか、誰が誰を倒したのか分かりにくくて、観ていて疲れました。
マンネリ打開の為に、冒頭のシーンの時系列を入れ替えたり、
将軍が黒幕と思わせて実は被害者的な展開も、単に序盤の没入感を削ぐ役目にしかなってなかった気がします。
この映画は、「ロートルマッチョ俳優軍団vs昔の大物俳優演じるラスボス」
というテンプレートで作製するだけで良いと思うのですが。
岩石入道 さんの投稿…
>ちょぷちょぷさん

明けましておめでとうございます…って、それはサブブログで済ませてませんでしたっけ笑
私はこれ前から3列目で観てしまったので、そのせいで見辛くて疲れたのかなと思ったんですが
それだけが原因でもなかったようですね。やっぱり家でもう一度見直したいかな。
まあ引っかかる点をを挙げればもうきりがないくらいなんですが
製作中に相当な紆余曲折があったようで、監督も微妙な人選だし
これでも苦労して何とかうまくまとめた方なんだろうなーとは思いますね。
匿名 さんのコメント…
豪華映画も前作メル・ギブソンの敵役がピークかぁ…
ガンダムWで育った、カウボーイビバップのファンとかいうあの人よりは、
ミラ・ジョボビッチの方がまだ企画に沿ってたと思います
ステイサムの格だとジャッキーはもう無理そう
岩石入道 さんの投稿…

>2024年1月15日 5:16 の匿名さん


私的にはメルギブよりもヴァンダムの時の方がテンション上がりましたねえ。女性を加入させるならヨボビッチでもいいけどジーナ・カラーノぐらい動ける人がほしかったところです。