「ハロウィン・キラー!」 感想 Z世代 vs X世代

概要

原題:Totally Killer

製作:2023年アメリカ

配信:アマゾンスタジオ

監督:ナーナチカ・カーン

出演:キーナン・シプカ/オリヴィア・ホルト/ジュリー・ボーウェン


1987年、ハロウィンの夜に3人の女子高校生がマスク姿の男に殺害される。そして2022年、被害者の友人だったパムも同じマスクの男に殺害される。パムの娘ジェイミーは友人の作ったタイムマシンで1987年に戻り、当時の関係者に協力して殺人を阻止しようと奔走するが…


予告編

感想



「BTTF」「スクリーム」「ハロウィン」をパロって「ハッピー・デス・デイ」みたいな雰囲気になっているアマプラ新作ホラー。





Jetさんご推薦により鑑賞。



アマプラ配信スルーと言っても謎映画ではなくブラムハウス製作でアマゾンが配給担当なので、非常に手堅くまとまっておりそこそこ楽しめました。



色んな作品のパロディなので既視感まみれではあるものの、近年何かと話題のZ世代が80年代にタイムスリップすることで現代とのギャップを感じる様子を面白おかしく描写しており、その点は目新しいかなと思います。



今から見れば80年代を生きてる人間はなんと野蛮で蒙昧なのか。そういう私自身は80年代は大体小学生だったわけですが、自分よりちょい上の世代は今でも野蛮だと感じることが多い。中年になっても未だに何かと飲み会して騒ぎたがるし、無駄に早朝出勤したがるし、有給は取りたがらないし、昼飯はカップ麺とかお菓子ばっかり食べてるし、その結果の健康診断の悪さを勲章のように誇っている。私の会社が体育会系だからってのもあるけど上の世代はそんな愛すべき(?)バーバリアンだらけです。誰か何とかしてくれ。



しかしアメリカ人はドラッグもやるからさらにタチが悪い。主人公ジェイミーとタイムマシンの開発者を除けば、ジェイミーの両親も含めて主要登場人物は昔の(今もか?)スラッシャー映画でバンバンやられていくアホな若者のテンプレみたいな奴ばかり。日本に生まれてまだ良かった。自分の両親があんな品性下劣な生物だと知ったら、私だったら諦めて帰ることに集中するでしょう。Z世代はメンタルよわよわみたいに語られることが多い気がしますが、本作のジェイミーは非常に強靭ですね。



ホラー的にはJetさんも言う通り血があまり出ないし怖さもなく全然物足りません。犯人とか真相はそれほど意外性もなく至極普通。その辺のさじ加減は本作のターゲット層のZ世代とその親で、どうせなら仲良く一家団欒しながらワイワイ鑑賞してもらいたいと思っているからでしょうか。尺が1時間45分では若干タイパが悪いと思われそうな気もしますが、団欒にはそれくらいの時間も必要ではないか。私はひとりで画面を眺めながら、そんな風に思いました。



「ハロウィン・キラー!」(Amazon Prime Video)


コメント

切り裂きシンザ さんの投稿…
ども、バーバリアンですw
まあ、さすがにじじいになりかけですので最近は有休もとるし、残業もしません、飲み会もめったにやりませんがw

この映画面白かったです、私のように80年代に若者だった世代には逆にあんなことに驚くんだというギャップが楽しめました。まあ傑作ではありませんがおっしゃる通り世代を超えて一緒に観るといいかもしれません。
岩石入道 さんの投稿…
>切り裂きシンザさん

ここにもバーバリアン世代が! まあでも今では時代より育った業界の影響の方が大きいですかね。文明人たるもの有給全消化、毎日がノー残業デーを模範としたいものですね。

私はこの映画で言えば微妙に半端な世代なのでどちらの価値観も分かったり分からなかったりでした。心情的にはZ寄りと言いたいところですが、タイパ云々はどうしても理解に苦しみます。ひょっとしたらこの映画も倍速で消化されてるかもしれませんね。

匿名 さんのコメント…
・「不謹慎」粘着、ポリコレ満載、黒人ブサイク系アジア人でゲップが出そう
・良識を語りたがるくせにいじめ満載、オチまでいじめ要素だった
・クライマックスようやく面白くなったかなと思ったら「兄の夫」

「DNAだってよぎゃははははは」とか、何度も家から閉め出す黒人みたいに
嫌な奴ばかりなのは思った通りで、最後のオチからしていじめが原因だし、
製作者が陰湿なくせに綺麗ごとばかりこきやがってって思っちゃいました
ポリコレ考えすぎかな、と少しだけ思ったのがバカに思える「兄の夫」

「過去と現在は川の流れのように同時に時間が流れている」
をちゃんと使った部分は面白かったんですが、上記以外も演出がダメダメ
最後ぐらいしか真面目に戦えてないし、犯人ラスト一言もセリフ無いという
岩石入道 さんの投稿…
>2024年2月1日 10:14の匿名さん

私はポリコレ要素満載でも気にならない方ですが、そうじゃない人にはキツイ内容でしたかね。
監督もイラン系の女性でLGBTだそうですよ。
まあ犯人像とか動機とかその辺はあまり印象には残らなかったかなーとは思いました。
匿名 さんのコメント…
「ネガティブなことばかり書きたくないな。不快だろうし」
ってのと同じように、いじめネタ何度も見て楽しいわけないと思うし、
ポリコレ自体は単語見ただけで「うわ」と思う程度で言いたくもないのですが、
製作者が物語上でも提示し続けてくる全方位いじめシナリオ、ポリコレ要素、
湿度全開セットで、何かもう言わずにはいられませんでした…

面白く出来る可能性が多分に有ったのになぁ
ネトフリ「ベビー・シッター」みたいなカラッとしたの期待してたんですよね
そういえばアレは全くポ(略)要素なかったな
岩石入道 さんの投稿…
>2024年2月2日 0:36の匿名さん

私も娯楽に徹してる映画の方が好きですが
この作品はそういった不快感を伴うテーマを表現したかったんだろうなとは思います。それでも娯楽性を蔑ろにしているというほどではないと思いますが、この湿度感は女性的な気はしますね。まあこういう発言自体がポリコレ違反なのであまり大きな声では言えませんが。