「デッドリー・エクスチェンジ 狂気の女子留学生」 感想 隙だらけのホストファミリー

概要

原題:Deadly Exchange

製作:2017年アメリカ

配信:トランスワールドアソシエイツ

監督:トム・シェル

出演:リンジー・ハートリー/ヴァレンティナ・ノヴァコヴィッチ/ヴィクトリア・コネファル


カフェを経営するシングルマザーのサマンサとその娘ブレイクは、家族を亡くした喪失感を埋めるため、イギリス人留学生のクロエを受け入れることに。明るく活発なクロエとはすぐに仲良くなり、全てがうまくいくはずだった。だが、ブレイクはクロエに気をとられてボーイフレンドのジャックと大喧嘩をしてしまう。その翌日、ジャックの死体がプールに浮かんでいた…


予告編

感想



毎度おなじみリールワンのサスペンス劇場。

…の中でも相当に粗雑で、クソの中のクソとしか言いようのない酷い出来。全然期待せずに観てるのにダメすぎて正視に耐えません。テレビのサスペンスドラマなんて大体こんなもんだよと言われれば、まあそういう範疇ではあるかもしれませんが。



家族を亡くした心の隙間を埋めるためにイギリスから留学生を受け入れたら、そいつはサイコなビッチだった…

という話ですが、例によってシングルマザーの主人公サマンサはまず正規の手続きを踏んでいないうえに身元確認も何もしていないで適当にクロエを迎え入れており、なんかもうアレです。



それにしても、リールワン系のテレビ映画はみんな揃って豪邸に住むシングルマザーばかりが主役だけども、それに加えてカフェを経営しているっていう設定もやたら多いですね。あんな小さいカフェを経営するだけであんなプール付きの豪邸に住めるとは…



サイコ留学生のクロエはある目的のため、邪魔な人物を陥れては次々と葬っていくわけですが、やり方が異常に粗雑です。手始めにブレイクのボーイフレンドをプールに突き落として殺してましたが、いくらカナヅチとはいえ庭のプールであっさり溺死しちゃうのはいかがなものか。どう考えても足がつく深さだろと。被害者は出がけに「クロエは詐欺師だ」と母親に言い残していたにも関わらず、それを終盤まで黙ってるし。なんでだよほんとに。他にも地元記者はゆるい階段でちょっと小突かれただけで即死です。まあテレビ映画だから殺人シーンで魅せるつもりがないにしても、あまりに殺人をお手軽に描きすぎていて何だかなあって感じです。



クロエは何かとブレイクのスマホを拝借して勝手になりすましメッセージのやりとりをしては殺人の裏工作をしているんですが、ロックぐらいかけとけと言いたい。ブレイクはそれがもとで警察に疑われる羽目になっているのに「スマホは手放さないし誰にも使わせてない!」と一生懸命墓穴を掘ります。サマンサのイケメン彼氏は上着にクロエのパンツを突っ込まれ、スケベ野郎扱いされます。カフェの従業員は金庫を開けるところを普通にガン見されて暗証番号バレてるし、どいつもこいつも粗忽者にもほどがある。



クロエのアリバイ工作に使われた同級生がゲロるくだりはゲームのNPCがしゃべってるかのようなイベント的というか機械的な流れでした。殺人シーンも含めて全体的にそういう雰囲気でしたね。「こんなえいがにまじになっちゃってどうするの」と言われそうなので今日はこの辺にしておきます。



「デッドリー・エクスチェンジ 狂気の女子留学生」(Amazon Prime Video)


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