「ハロウィン 悪魔のウイルス」 感想 一番怖いものは

概要

原題:Halloween Party

製作:2019年カナダ

配給:ハーク

監督:ジェイ・ダール

出演:アミー・グローエニング/T・トマソン/マリエッタ・ラーン


大学生のグレースは友人のPCでハロウィンに関するミームを目にする。それは、自分が最も怖いモノについて質問され、時間内に回答できなければその怖いモノに襲われるアプリだった。初めは悪い冗談だと思っていたが実際に友人がブタに襲われて死んでしまい、グレースはパソコンオタクのスペンサーと共にミームの正体を探る。


予告編

感想


カリコレ2022で上映されたカナダ製ホラー。


コンピューターウイルスのようなアプリに「自分が最も怖いと思うもの」を質問され、時間内に回答しなければそれに襲われてしまう話。一応正直に回答すれば助かるものの、そうすると別の人にメールが転送され増殖していく点や、謎を追っていく心霊系ホラーの雰囲気、呪いの元凶などにリング臭を感じました。



ただ、自分が怖いと思っているモノが本当に現れて襲ってくる…というのはアメリカのホラーではかなりよくあるパターンな気がします。まあこれはカナダ映画ですけども。そうなると、登場人物は何に恐怖を抱いているのか?というのは重要な要素となってくるわけですが、本作の場合は大体クマとクモとなっています。オープニングで殺られてしまう女の子が怖かったのはブタだし、案外シンプルというか子供っぽいというか…これは実質的には心霊ホラーの皮を被ったアニマルパニックなのではないか?



まあでも、確かにクモは人類にとって最も恐ろしい存在であると言っても過言ではありません。クモほど生理的嫌悪感を刺激するフォルムを持った生物は他にいないのです。私も筋金入りのクモ恐怖症患者なので、もしあのアプリに出くわしたとすれば「クモ」と即答するしかない。安全圏から眺めるのは好きなんですけどね。



また、主人公グレースの相棒スペンサーは「クマはとんでもない殺戮マシーンなんだ。あんなのが腹を空かせてその辺をウロついていることを思うと、人類は中東情勢などを心配している場合ではない」などとクマに対する畏怖心を熱弁してくれます。まあ、札幌でもたびたび市街地にクマが出没して実際に襲われてる人もいますからね。三毛別の事件や福岡大ワンダーフォーゲル部クマ事件を知っていればグレースのように「クマはかわいいじゃない」などとほざけるわけもありません。この世で一番コワイのはクモで、二番目にコワイのはクマ。これは間違いない。



…とはいえ、そこまで期待させる前振りをしておきながら、実際にクモとクマが襲ってくるシーンはかなり短めで物足りなさを覚えました。心霊ホラー的には、呪いの元凶となった奇形の子供達のビジュアルがそこそこ不気味で秀逸だったし、そのバックボーンやハロウィンとの絡ませ方も丁寧な方だったかなとは思います。



「ハロウィン 悪魔のウイルス」(Amazon Prime Video)



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