「トラップ 仕組まれた陰謀」 感想 ご近所さん専用SNSとかいう狂気

概要

原題:Kill thy Neighbor/Hellow Neighbor

製作:2018年アメリカ

発売:アマゾンプライムビデオ

監督:ベン・マイヤーソン

出演:アンドレア・ボガート/ハンナ・ベアフット/ジョン・マイケル・カールトン


交通事故で夫を亡くしたシングルマザーのジュリーは、6歳の息子と共に義姉のいる郊外の住宅街へ引っ越すことに。職も子守りもボーイフレンドにも恵まれ、幸せに暮らせるはずだった。しかし、ジュリーを影から貶めSNSを炎上させてくる謎の住人により彼女は孤立してしまう。


予告編

感想





アマプラ配信のサスペンスドラマ。

最近多いReelOneEntertainment作品。


新参者のシングルマザーが陰湿なイジメに遭い、ご近所さんから孤立してしまうが…という内容。

ReelOne作品はどれも特別どうということはないが、一定のクオリティは確保されているのでそこそこ無難に楽しめます。



最近こういうアメリカのテレビ映画を観ていると、いかにアメリカが豊かな国であるかを感じてしまいます。本作の主人公ジュリーは理学療法士でそこまで高給が取れそうな職業には見えないんですが、たった週3回働くだけでプール付きのデカイ豪邸に住めるんですからねえ。そのうえベビーシッターまで雇えるんだからどんだけゆとりのある生活なのかと。



まあさすがにアメリカ人みんながそんな豊かな生活をしてるとは思ってませんが、ReelOneのテレビ映画は基本的にそういうのばっかりです。ターゲットがわかりやすくてよろしい。


そういう人たちが不安に思うのはやはり「近所に嫌な奴がいないか」「ベビーシッターがまともな人なのか」「SNSでいじめられないか」っていうところなんでしょうかね。



ジュリーは仲の良い義姉の勧めで「ハロー・ネイバー」というご近所さん専用SNSに登録するが、そこでジュリーは謎の人物の悪意に晒されてしまうことに。


誰でもやってる、みたいなこと言ってたけど、あちらではそんなローカルSNSが本当に存在するんですかね?

フェイスブックで充分な気がする…というかリアルでもネットでもご近所づきあいをしなきゃならないなんてしんどすぎていやだな。しかしやらなかったらやらなかったで仲間外れにされそうだし。




まあ「謎の人物の悪意」と言っても、誰がどう見ても正体バレバレなんですがね。

っていうかジャケ絵で犯人も動機も全部バラしてるようなもんだけど、いいのか?

邦題もなんだか異様につまらなそうでセンスのないものになってるし…これならそのまんま「ハロー・ネイバー」の方がいいと思う。



展開自体は王道なのでこれ以上触れませんが、一つ気になったことが…

ジュリーの自宅に空き巣が入り、ウサギのぬいぐるみが盗まれてしまいます。

で、警察にそれを説明している時のやりとり。


「息子の宝物であるウサギのぬいぐるみの”ビビ”が盗まれてしまったんです!」


というジュリーの訴えに対する警官の返しがこれ。


「”ビビ”ね、カタカナで?」



…警察の調書的にはぬいぐるみの名前まで詳細に記しておかなけりゃならないもんなんだろうか。っていうかカタカナってあなた。多分綴りを確認しただけなんだろうけど、違和感のある意訳だなあと思いました。

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