「デーモンズ・ゲート 冥界への扉」 感想 幽体離脱をしてみたけれど

概要

原題:ASTRAL

製作:2018年イギリス

発売:プルーク

監督:クリス・マル

出演:フランク・ディレイン/ヴァネッサ・グラッセ/マーク・エイキン/ジュリエット・ハウランド/ダーウイン・ショウ


幼いころに母を亡くしたアレックスは、大学の授業で高次元の存在について習ったのを切っ掛けに幽体離脱を試してみる。何度も試すうちに幽体離脱には成功するが、亡き母に会うことはできなかった。それどころか、怪しげな影がだんだんアレックスの周囲に現れるようになる。


予告編

感想



ゲオ先行のオカルトホラー。

ゲオ先行としては珍しくスカ。面白くないというか中身がやたら薄いです。


幼いころに母を亡くしたアレックスという大学生が幽体離脱を試みると何だか怪しい影が…っていう話なんですが、展開が異様に遅い。もともと尺が83分しかない短い映画なのに、その何だか怪しい影が出てくるまでに40分以上かかります。幽体離脱の実験だけで半分以上尺を消費してしまうとは…


で、その影に悩んで専門家に相談したら「幽体離脱をやめましょう」などと身も蓋もない正論をかまされる始末。もうこの時点でこの映画終わってもいいのではないか。というわけにもいかないようで、幽体離脱を止めても影に付きまとわれ続けることに。


で、あとは当然ググって見つけた霊能力者に影をお祓いしてもらって終了です。なんという安直なシナリオなのか。スカスカすぎて語るところなんか何もないぞ。怪しい影が実は「アマイモン」なんてふざけた名前の悪魔だったところぐらいしかなかった。



そもそも幽体離脱ってそんなに危険な行為でもないと思うんですがね。

というのも、偶然ではありますが実は私も昨日幽体離脱を体験したばかりなのです。

ジャケットには「決してこの実験を真似してはいけない」とありますが、既にやっちゃってました。



でその時のことですが、私はジョギングの後に疲れてソファーで横になってたらうっかり眠ってしまったんです。で、しばらくして目が覚めたので起きようとしたらなぜかどうしても起きられなかったんですね。意識はあるけど体がまだ眠っている感じ。たぶん金縛りに近い状態でした。


しかし、いつまでもソファーで寝ているわけにはいかないのでさっさと起きたい。なので体が動かないのを何とかむりやり動かそうと躍起になっていると、体は寝ているのに意識だけが起き上がってしまいました。自分の姿は見ていませんが、テレビを上から見下ろしていた記憶があります。


ただ、幽体離脱した後自由に動けるかと思ったら全然そんなことはなく、すぐに強い力で自分の体に引き戻される感覚がありましたね。どうしても起きたかったのでしつこく離脱を繰り返しましたが、そのたびに何度も引き戻されてけっこうしんどくてしまいにはイライラしてきました。その途中、寒かったのでストーブのスイッチを入れたらちゃんと付いていたので幽体離脱しても物質に触れることは可能なようです。っていうかもし不可能だったら私は寝ぼけながら何度も起きたり横になったりしていたのを幽体離脱と勘違いしていたわけで、そっちの方が怖いな。


まあ何が言いたいかというと、幽体離脱しても別に悪魔なんか出てこないよってことです。

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