「ホーム 呪われた家」 感想 破格に安いホラー映画にはワケがある

概要

原題:HOME
製作:2016年アメリカ
発売:配信のみ
監督:フランク・リン
出演:ケリー・ヌッペ/ヘザー・ランゲンカンプ/サマンサ・ムンバ

キャリーは母ヘザーとその恋人サマンサ、彼女の10歳の娘ティアと新居へ越してきた。ティアは家にあった木の人形を手に取り、なかなか寝てくれない。そこへ近所に住む小学校教師ギブソンが訪ねてくる。彼は、"この家は前の家主の霊が彷徨っていたため長く売れなかった"と話し始める。
(↑Amazon商品紹介より)

予告編



感想


今日もプライムの謎ホラー。毎日観ても消化が追いつきません。
そろそろアマゾンは私をプライムビデオソムリエとして雇うべきではないでしょうか?




それにしても、本作は全くもってやる気を感じない邦題です。
原題も単に「HOME」だけど。
こんなのどこの物好きが観るんですかね。
監督や出演者の名前もフランク・リンだのケリー・ヌッペだの変な名前ばかりだし、こんなの絶対面白いわけがない。またバカの一つ覚えのように「ホラー衝撃作!」と煽っているが、一体誰が信じるのか。

さすがにこれは観なくても許されるかなと思ったんですが、よく見たらなんとヘザー・ランゲンカンプが出ているじゃないですか。知らない人はあまりいないと思いますが「エルム街の悪夢」のヒロインですよ。そんな著名人が出てるんだったら、そこまでひどいクソ映画ではないだろう…


…と思って観始めたものの、驚くほど超スローなテンポで虚無的なまでに薄味な話。これはいくらなんでもひどい。つまらなすぎて失神してしまいそうです。字幕を付ける人もよっぽどやる気が無かったと見え、「ウソつかいなで」なんてセリフが飛び出す始末。

女性同士のカップルが互いの連れ子と幽霊屋敷に引っ越してくる、という設定はまあまあ斬新かなとは思います。しかしヘザー・ランゲンカンプは序盤ですぐに旅行へ行ってしまい、あとはラスト近くまで出てこない。主役はヘザーの娘キャリーです。

幽霊屋敷の怪奇現象も、40分ぐらい経ってようやく棚からコップが一つ落ちてくるという出し惜しみっぷり。明らかに大して呪われてない。しかし遊びに来ていたキャリーのボーイフレンドは、ちょっと鼻血が出て鏡が割れただけで「この家はヤバイ!」とビビりまくって遁走。なんと大げさなのか。ここまででもう1時間10分ぐらい経ってるのに、ほんとそれだけしか起こらない。虚無的です。


さすがに観るのをやめようかと思ったんですが、そこから先はそこそこ派手なポルターガイスト現象が起きたり、わりと不気味な怨霊が出て来てくれたのでまずまず楽しむことが出来ました。また、ラストには意外にもちょっと気の利いたどんでん返しも用意されている。序盤から中盤の退屈さはちょっと擁護できないレベルですが、そこさえ我慢出来ればそんなに悪くないC級ホラー映画ではないかと思います。


とはいえプライムのやっすい謎ホラーにも疲れてきたので、次はもうちょい金のかかってそうな映画が観たいかな…


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