「リベンジ・プラン」 感想 

概要

原題:SPREADING DARKNESS
製作:2017年アメリカ
発売:配信のみ
監督:ジョシュ・アイゼンスタット
出演:エリック・ロバーツ/ジョン・サヴェージ/ジェームズ・デュヴァル/ドミニク・スウェイン


金儲けのためなら人を平気で騙す男ストゥ。世界を変えるかもしれないデイビスの発明品を手に入れ、ライバル会社を買収しようと画策。だが、その発明品を何者かに奪われ、デイビスはショックから自殺してしまう。8カ月後、デイビスの姉は弟の仇を取ろうとストゥの行きつけのバーを訪れた。
(↑アマゾン商品紹介より)

予告編




感想




いつの間にかアマプラで配信されていたエリック・ロバーツ主演のサスペンス(?)。
もう見るからにワケの分からんクソ映画臭が漂っていますが、エリック・ロバーツ主演とあれば見逃すわけにもいきますまい。いつもは何だかんだチョイ役ばかりなのに本作は珍しく画面に出ずっぱりの正真正銘の主演作ですからね。そんなの「シャークトパス」以来じゃないかな。こんなに長時間エリックを観たのは久しぶりです。


しかし、しょっぱなから臭いまくるクソ映画の香りに神経がやられてしまいそうになります。常人なら30秒と耐えられずに再生を中断するレベル。これは本当にひどい。
仮にもアカデミー賞にノミネートされたこともある俳優がなんでこんなのにばかり出演してしまうのか。彼は妹のジュリア・ロバーツや娘のエマ・ロバーツにどういう扱いを受けているのか気になります。彼女らのコネでもうちょっとマシな仕事を回してもらえないんでしょうか?

で、本作のエリックはいつも通り悪辣なビジネスマンです。主演だからといってそこは決してブレない。ストーリーが異常に分かりにくいのですが、エリックが誰かのすごい大発明をむりやり横取りしたことで恨まれて復讐される、という話のようです。登場人物がどいつもこいつもやたらエキセントリックなので、本筋がどこにあるのか段々分からなくなってくるのが困る。

まあそんなワケの分からんストーリーなど無視して、エリック・ロバーツの愉快な日常生活を描いたコメディ映画と思えばそれなりに楽しめます。かなり上級者向けの楽しみ方ではありますが。


ただしそれにも重大な問題があって、あろうことかエリックは中盤で死んでしまうのです。主人公が途中で退場してしまうとは。なんと斬新なサスペンス(?)なのでしょうか。しかし、エリックが死んだところで「リベンジ・プラン」は完了したことになるはずですが。その後一体どんな話を展開させようというのか? そこに全く興味が無いとまでは言いませんが、エリックが消えた時点でこの映画はイチゴを失ったショートケーキも同然。ギブアップせざるを得ませんでした。ということで、もし最後まで観た人がいたらどんなオチだったか教えてください。


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