「コライダー 未来から来た者」 感想(ネタバレ) 過去に行って蝶を踏むと地球は爆発するか?

概要


原題:Collider
製作:2018年アメリカ
発売:動画配信のみ
監督:ジャスティン・ルイス
出演:クリスティーン・ マスコロ/エレナ・ローズ・デイビス/コナー・グリーンハル

幾度も同じ夢を見続ける養護施設で暮らす少女。ある日、彼女の命を狙う男が現れ事態が激変。この施設はタイムトラベルを監視する収容所で、ここに住む者たちは記憶を書き換えられ別人として生きていたのだ。本当の自分を探る時空の旅へ!タイムトラベル・SFエンターテイメント!
(↑アマゾン商品紹介より)


予告編



感想


3作連続で面白い映画を観られたので、そろそろまた得体の知れない自主製作映画を観ようかな、と…。

しかし、Z級映画の直後にメジャー級の映画を観るとあまりの落差で異常に面白く感じたりするんですが、その逆は悲惨ですね。これは意味が分かりにくすぎるし何がしたいのかも分からなくなってくるしで観るのが非常に辛かった。何も休日にこんな苦しい思いをすることはなかろうと思い直し、半分ぐらい観たところで一旦諦めて今度は「デス・ナイト 死への招待状」という別のホラー映画に変えたんですが、そっちはもっと辛かったので仕方なくこちらを最後まで完走しました。1時間24分しかないのに何でこんなに長く感じるんだ?


ストーリーはしょっぱなから本当に全く意味が分からないんですが、刑務所みたいな養護施設で草の上に置かれた石炭みたいなのをツルハシでわざとらしく掘り出してるフリをしているサマンサという少女が主人公です。全然未来感はないけど2033年という設定。


字幕によればそこは石炭採掘所ではなく、エロイガスとかいう変なガスを採掘しているとのこと。なんでもそのエロいガスをコライダー(粒子加速器)で加速すると、エロイガスの発する熱でマイクロブラックホールが作られてタイムトラベルが可能になるとかならないとか。


2033年のアメリカではCIDというタイムパトロール組織によってタイムトラベルが厳しく取り締まられているとのこと。その養護施設は実は違法にタイムトラベルした時空犯罪者を捕らえて記憶を消して働かせているってことでやっぱり刑務所のような施設だったという設定。

で、サマンサはそれに気付いて自分が何者なのかを知るべく2016年の生まれ故郷にタイムトラベルしてみるが…という話…だったと思います。多分。
今これ書いてて思ったけどタイムトラベルしては捕まって記憶を消されての無限ループですね。


しかし、過去へ行って何か驚愕の真実が!みたいなドラマチックな展開は何もなく、過去の人と交流したり祖父や両親と普通に会って何気ない会話をして終了なんですよね。
「自分の正体は何なのか?を過去へ行って探る!」っていう話だけど、別に普通の子だった。フーン、ああ、そう…。って思いました。


それでも一応印象に残ったのがタイムトラベルのやり方で、なんかトゲトゲの生えた懐中時計を握りしめて流血しながら冷たい水に浸かるっていう。意味は分からんが、色々と斬新です。手がすごく痛そうでね。


あと、舞台がコロラド州のビスタっていう町なんですが、ここの自然豊かな景観が実に素晴らしいです。ググってもブエナビスタしか出てこないから本当にある町かどうか知りませんが、この雄大な景観こそが本作最大の見所と言ってもいいでしょう。
でも本当に面白くないのでオススメはしません。

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