「インジニアム 時をかける異能力」 感想 ジャーマン式タイムスリップ

概要

原題:Ingenium

製作:2018年ドイツ

配信:トランスワールドアソシエイツ

監督:ステッフェン・ハッカー

出演:エスター・マース/ジュディス・ホエシュ/アドリアン・トポル


自身の危機に現れたもう1人の私。異能力をもたされた私が辿る運命とは!?記憶を奪われた女性が自身と親友を救うために時をかけるSFミステリー・スリラー!孤児院で育ったヒロインは、過去の記憶が断片的なまま大人になるが、最近の記憶も曖昧で、自身の周囲で奇妙なことが頻発。同じ施設で育った親友は精神病棟に入院していたが、たびたび突然消えて、廃墟となった孤児院に瞬間移動していた。そんな2人は、幼い頃からとある実験を受けながら育ち、時間を飛ぶ特殊能力を持ち合わせていた…。

(↑アマゾン商品ページより)


予告編

感想




今月からアマプラで配信開始のドイツ製SFサスペンス。


テレビ映画なのか劇場公開作なのか微妙なライン。前半かなり地味なトーンだけども、後半はそれなりに派手なサイキックアクションもあり。でも全体的にはやっぱりジャーマン的な重たいクソマジメさが出ていて地味な方。



TWAもよくこんなマニアックなものを仕入れてくるなと感心します。まあ、エンドクレジットがテレビ映画っぽくなかったのでおそらく本国では劇場公開された作品のような気がします。



孤児院出身で記憶が曖昧なまま大人になったフェリ(そんなのあり?)はタイ旅行の際に仲良くなった現地人ガイが射殺される事件に巻き込まれる。何とか逃げてすぐに帰国したフェリだったが、自宅にはなぜか別人が住んでおり自分は引っ越したことになっていた。過去だけでなく現在も曖昧だというのか。スマホには幼馴染のナターシャと会え、というガイの動画が残されていて…



一言で言えば時間移動能力を持った女性ふたりの逃避行。こう書くとそんなに複雑な印象でもありませんが、序盤はかなりややこしく感じました。アマゾンの商品ページのあらすじには微妙にネタバレが記されていますが、そこを読まずに観たせいもあったかな。しかも、本作はもともと60分の作品として2012年から撮影が開始されていたものの、なんか色々あって2回も完全にストーリーが書き直されているそうです。そのせいでごちゃついてるのかも。



映像的には小刻みに時間移動し、急に消えたり現れたりしながら武装した組織と戦うアクションシーンが目新しくて面白い。ドイツ映画でそういうのは観たことが無いし、アマプラ謎映画でもそんな工夫が凝らされた映像を見られることは滅多にありません。299円課金して観る価値があるかどうかは微妙なところではありますが、ここ最近のアマプラ謎映画の中ではかなり楽しめる方だったと思います。



「インジニアム 時をかける異能力」(Amazon Prime Video)


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