「バナナ・スプリッツ・ホラー」 感想 恐怖のもふもふクソ野郎

概要

原題:The Banana Splits Movie

製作:2019年アメリカ

発売:ワーナー・ブラザース

監督:ダニシュカ・エスターハジー

出演:ダニ・カインド/スティーブ・ランド/セリーナ・マーティン/フィンレイ・ボイタク=ヒソン/サラ・カニング


ハーリーは9歳の誕生祝いで大好きな子供番組「バナナ・スプリッツ」の公開収録へ連れて行ってもらうことに。だが、その裏でバナナ・スプリッツのゆかいなもふもふ野郎たちは無情にも番組の打ち切りを宣告されていた。それを受け入れられないもふもふ野郎たちのAIが暴走し、スタッフや観客を血祭りに上げ始める…


予告編

感想



実際に1968年から2年間アメリカで放送されていた子供向け番組が、恐怖のはらわたゲロンチョ祭りと化す様を描いたホラー映画。元ネタは日本でも放映されていた時期もあったとのこと。さすがにそれをリアルタイムで観ていた世代がこの映画を観るとは思えませんが。いや、60代ならまだあり得るか?



「ウィリーズ・ワンダーランド」と酷似しているというかニコケイ抜きのウィリーズ・ワンダーランドと言ってもいいような内容。ただ、製作年度はこちらの方が先。あっちも何か元ネタがあったような気がしますが、「プー あくまのくまさん」などといい子供向けのキャラクターを殺人鬼化するのが最近の流行りのようです。日本でも何かやってくれないかな。ドアラとかメロン熊なんかがホラー映画化されたら観たいかも。



本作は元ネタの公式が一枚嚙んでいるとはいえ、かなり低予算な雰囲気。序盤に


「ネタバレ注意 クソだ」


なんてセリフがあったのでちょっと構えてしまいました。口ではAI人形と言いつつ着ぐるみ感丸出しなところはさすがに違和感ありか。現実にあった番組なだけに、中の人が反乱を起こしたという設定にはできなかったということでしょうか?



まあでも、クソと言うほどひどくはないです。特にゴア描写は相当張り切っていて素晴らしい。景気よくモツは飛び出すわ首チョンパするわトンカチで顔面破壊するわ虫のように人を轢殺するわ手足をちぎるわとレベルが高く、その辺は充分楽しめました。



ただ、そんな映画にあんなにいたいけな子供たちを多数出演させていいのかちょっと心配にならないこともない。こういう時いつも思うけど、彼らは自分の出演作を観られないことについてどう感じているんでしょうかね。それとも案外ハリボーとか喰いながら笑って観てたりするのか。



私の方は笑うどころかかつてない酷暑のせいでいまいち体調がよろしくなく、殺戮シーン以外はほとんど朦朧としちゃってたんですけどね。



「バナナ・スプリッツ・ホラー」(Amazon Prime Video)


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