「ディープ・インパクト セカンドクライシス」 感想 宇宙からゾンビ菌が降ってくる

 概要

原題:SOLAR IMPACT

製作:2019年イギリス

発売:プライムウェーブ

監督:タドリー・ジェームス

出演:オリバー・パーク/ナタリー・マーティンス/オリバー・グッドウィル/ピーター・ナイト/ゲイリー・ノールズ/ポーリー・キルパトリック/グレース・ディクソン


ある日、太陽で磁気嵐からの爆発が発生し、太陽内部から隕石が飛来。地球は甚大な被害を負うが、問題は隕石による破壊だけに留まらなかった。なんとその隕石から発せられる放射線によって人間が狂暴なゾンビと化してしまったのだ…


予告編


感想



原題が「SOLAR IMPACT」ってことで、スピルバーグ製作の「ディープ・インパクト」の続編っぽい装いで発売されてしまった低予算イギリス映画。これはかなりタチが悪い。



そういえば私は本家「ディープ・インパクト」を未だに観たことがありません。「アルマゲドン」の方は一応観たんですがね。地球に隕石が落ちてくる映画は前世紀末にすごく流行りましたが、21世紀の隕石映画はいつまで経ってもこの2作の幻影を追うパチモンばっかりです。そんなに需要があるならたまにはマジメに作ったのがあっても良さそうなもんですが…


本作はジャケットの出来が無駄にいいので(何かの使い回しだろうけど)騙される人も普通に出てきてしまうかと思います。が、隕石モノのディザスターパニックと見せかけて実はただのクソショボいゾンビ映画なので注意が必要です。まさかのジャンル詐称。

せめて「ディープインパクト・オブ・ザ・デッド」みたいな邦題にしておけば多くの人が救われたものを…。「アルマゲドン・オブ・ザ・デッド」はもうあるんだからさ。


上に張った予告編だと一見面白そうに見えますが、これ引っかかったらダメージ大きいですよ。さすがプライムウェーブの仕事はえげつなさが他とは一味違う。尊敬すべきクソ映画のプロフェッショナル集団です。



本作は何がゾンビの素となるのかというと「磁気嵐で生じた太陽の裂け目から飛んできた隕石が発する放射線」によってDNAが変異した結果ゾンビになるんだそうな。無茶苦茶ですね。太陽を何だと思っているのか。つーか発生して即判明してるが一体どうやって調べたのか。何かもっとましな発生原因はなかったのかと。


そんなモンでゾンビ化するならみんな仲良く一斉にゾンビ化しそうなものですが、主人公のスーザンたちは特に何の影響も受けていません。まあそれは別にいいとしても、ゾンビに噛まれたら当たり前のように感染してゾンビになります。結局ウイルスか何かなのかね。隕石とかDNA変異による現象としては違和感がありすぎる。んなこといちいち突っ込んでも仕方ないかもしれませんが。



それより問題なのは、ゾンビ映画としても別に何の見どころもないということです。


登場人物はみんな凡人・常識人すぎて全く印象に残らないし、ただゾンビから逃げ回るだけでストーリー性も人間ドラマも超絶薄っぺらいし、ゾンビはハンマーで頭を一発殴れば倒せるし、別段グロかったりするわけでもない。


そこまでヒデーヒデーと叫ぶほど悪い出来でもないんだけど、その代わり特に語りたくなるようなシーンもオリジナリティも一切ない。無難を通り越してひどく虚無的です。観終わった瞬間にもう忘却が始まりつつある。クソ映画ならクソ映画らしくせめて印象に残る愚行を犯してほしいものです。暇つぶしにはならないこともないけど…。


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