「モンスター・パーティ」 感想(ネタバレあり) 殺人依存症患者の会を狙ってしまった泥棒

概要

原題:MONSTER PARTY

製作:2018年アメリカ

発売:プルーク

監督:クリス・フォン・ホフマン

出演:サム・ストライク/ヴァージニア・ガードナー/ブランドン・マイケル・ホール/キアン・ローリー/ロビン・タニー


空き巣で日銭を稼ぐキャスパー、ドッジ、アイリスの悪ガキ3人組。ある時、キャスパーの父親が莫大な借金を背負ってしまう。大金の用意を迫られたキャスパーたちは、アイリスが働く豪邸へ給仕として侵入し金を盗もうとする。だが、その家では殺人依存症患者たちによるパーティが開かれようとしていた…。


予告編

感想


今日本で最も信頼できる配給会社プルーク様より発売のゲオ先行レンタル品。

本作もかなり派手なスプラッター描写で魅せてくれるナイスなホラーコメディでした。


若いコソ泥3人組が豪邸へ盗みに入ったらそこはヤバイ奴らの家だった!

ということで、「ドント・ブリーズ」とよく似た設定の話。ただ本作はそこが「殺人依存症患者の会だった」というなかなかオリジナリティあふれるシチュエーションを用意してくれました。人を殺したくてたまらないのに我慢に我慢を重ねている殺人鬼。そんなのが何人もウヨウヨしている超危険地帯と知らずに飛び込んでしまうキャスパーたち。


依存症患者の会というだけあって一応彼らは更生しようと努力をしているわけですが、隙あらば人を殺したいという欲求を抑えきれず、ついに一人がやらかしてしまう。「6年間も殺ってなかったのに!」重いような軽いようなセリフです。


殺す側より殺される側の人数が著しく少ないということもあって中盤までのテンポがいまいち良くない感じもしますが、その後屋敷に幽閉されていた奇形の殺人鬼が出てきた時の瞬間最大風速は凄まじいものがありました。完全に生存フラグを立てていたはずのあの人がまさかいきなりあんな無残な死にざまを晒すとは思わなんだ。「ディープ・ブルー」のサミュエル・L・ジャクソンのシーンよりビックリした。その直後の脳天唐竹割といい勢いが素晴らしい。


本作は全体的にスプラッター描写がかなりいかしてます。臓物も脳みそもポロポロ飛び出す景気の良さ。R15とはいえ出し惜しみはありません。チェーンソー持ってダッシュしてきた若い殺人鬼のノリの良さが好感度高し。アホ丸出しな死にざまも面白くて笑えます。


しかし、イカレた奴らに揉まれすぎて最終的に自分も殺人鬼になってしまうキャスパー。せっかくカネを手に入れたのになんであんたがそんな風になっちまうんだと思わないでもないが、このヤケクソなドライブ感も悪くない。あんな経験をしたら殺人鬼になってもおかしくない。そういえばキャスパー役の人は以前レザーフェイス役をやったこともあるだけあっていい感じに病んでる顔つき。殺人鬼役がよく似合います。


ということで、明るい笑いと妥協なき人体破壊描写が詰まった良作でした。

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