「いけにえハウス」 感想 地獄の人間ウィジャボード

概要

原題:Ouija House

製作:2018年アメリカ

配信:トランスワールドアソシエイツ

監督:ベン・デマリー

出演:ミーシャ・バートン/タラ・リード/カーリー・シュローダー


ワケアリの家を訪れた男女の恐怖を描く惨劇オカルト・ホラー!ローンの滞納で住み慣れた家の退去を迫られたローリーと母。悲観する母を慰めるローリーは、自身が研究する悪魔に関する本の出版で、その印税をローンに当てようと模索していた。そのため、叔母が所有する“古い家”の調査計画を母に明かすローリーだったが、断固として反対されてしまう。しかし母の助言を無視したローリーは、恋人のニックと友人カップルを連れその家を訪れることに。いとこのサマンサの出迎えで家の中に入る一行。そこにはあちこちに魔女の儀式で使われていたモノが置かれ、異様な雰囲気を醸し出していた。ローリーとサマンサの祖先は魔女だったことから、ローリーが一行をこの家に連れて来た本当の狙いは、ここで魔術の実験を行うことだった。

(↑アマゾン商品ページより)


予告編

感想



アマプラで299円で配信中のオカルトホラー映画。

暗黒と絶望の itn distribution



結論から申し上げますと、地獄のように恐ろしくつらい95分間でした。何もしないで壁を見つめている方がまだましな時間を過ごせたと言っても過言ではない。こんなものを観せられるなど極めて非人道的な拷問以外の何物でもなく、私の顔色は土気色になっていたことでしょう。



内容は、魔女関係のオカルト屋敷に超常現象の調査のためやってきた男女のグループが、ウィジャボードで霊と交信していたらアナグラム的なゲームを強要されて何やかんやという感じ。



始まって1時間ほどはボロい一軒家の中でひたすらダラダラしているだけで何の見所もありません。時の流れが極めて遅く感じられる虚無地獄。まあしいて言えば、体に文字を書いた女性の身体をウィジャボードに使うシーンがバカバカしくて少し笑えるくらいでしょうか。



超低予算インディーズ映画のわりにはタラ・リードやミーシャ・バートンなどそれなりに知名度の高い役者が出ており、それはいいのですがタラ・リードのことを「少女」と言ってしまうのはさすがにいかがなものかと思います。お世辞も度が過ぎると理解が追いつかないんですよ。別の映画の字幕が混入しているのかと思って混乱しちゃうじゃないですか。



あまりの虚無感に窒息寸前になったあたりで何となく悪霊が暴れ始め、クライマックスらしいドタバタ感は出てきます。その辺はまあ、どうにかこうにか楽しめないこともないと言えなくもないかもしれません。ほんのわずかな時間ですがね。



一口にひどいと言ってもクソシャのようにネタになるひどさではないのでクソ映画マニアにオススメすることもできず、誰も救われません。


それにしても、ここまで面白くないと観ている人の大半は監督にしろ脚本にしろ「いいからもう俺にやらせろよ…」とか思っちゃうんじゃないでしょうか。いや、その辺の飲み屋で酔っ払ってるおじさんに万札を握らせてやってもらった方がいいか。




「いけにえハウス」(Amazon Prime Video)



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