「死霊のはらわた ライジング」 感想 激痛!ふくらはぎグレーター

概要

原題:EVIL DEAD RISE

製作:2023年アメリカ

発売:ワーナー・ブラザース

監督:リー・クローニン

出演:リリー・サリバン/アリッサ・サザーランド/モーガン・デイビス/ガブリエル・エコールズ/ネル・フィッシャー


ギター調律師のベスは疎遠だった姉エリーを訪ねてロサンゼルスのアパートへやってくる。だがその夜、大きな地震が発生。エリーの子供達は地下の地割れで謎の怪しい書物を発見する。それは邪悪な死霊が封じ込められた「死者の書」だった…


予告編

感想





「死霊のはらわた」シリーズ最新作。

監督は「ホール・イン・ザ・グラウンド」の人。



このシリーズは超有名ですが私は初代しか観たことがなく、正直思い入れも全然ありません。しかしここ最近あまりにひどいクソ映画が続いており、もはや精神的に限界でした。振り返ってみれば最後に観たマトモな映画は6/21の「ミーガン」。それから1か月半以上も超低予算インディーズ謎映画か、超低予算クソ映画ばかり観続けていたことになります。玉石混交の謎映画ギャンブルが好きとはいえ、こうもアレな石が続くとそろそろ餓死しかねない。ポリシー違反の安牌狙いにいっても許される頃でしょう。



ということで珍しく「確実な当たり」を求めて本作を鑑賞してみたわけですが、その期待を裏切らない安心安全の優良クオリティでありました。はー良かった。いつもだと何度もシークバーを見ては「さ…3分しか経っていない!?」と白目を剥いているのに、本作は気が付いたら終わってましたからね。1時間36分って案外短いものなんですね。



内容としては、ロサンゼルスのボロアパートでシンママが凶悪な悪霊に憑りつかれて家族や住人をぶっ殺しまくるという至極シンプルなもの。主人公がママの妹で、家族はイタイケな子供達3人組。なので殺され役とかグロ要員が全然足りてないんじゃないかなーと勝手に心配してしまいました。…が、それは完全なる杞憂でした。足りないどころか近年稀に見るほどの大量の血糊を用いた大スプラッター祭りが開催されます。



しかし、それはつまり何の落ち度もない(こともないか?)子供たちも容赦なく悲惨な目に遭いまくるってことでして、そこでグチャグチャゲロゲロされてもあまりテンションは上がらんというか何だか気の毒な気持ちになってしまいます。まあそれ故のシリアスなスリルは出ているので、これはこれで良いですが。少なくともゲラゲラ笑って楽しむタイプのホラーではないかなと(目玉スポーンの場面は除いて)。



そんな陰惨な人体破壊フェスティバルの中でも圧倒的に一番インパクトがあったのはおろし金でふくらはぎをすりおろされる場面ですよ。あんな激痛そうな画を久々に見た。思わずグヒョーと変な声が出てしまいました。やられた方は案外ダメージ受けてないようでしたが、それでも私の中でこれは「ふくらはぎおろし映画」として長く記憶されることになるでしょう。



クライマックスではチェーンソーでゴリゴリギコギコやってましたけど、そんな使い古された定番アイテムよりもっとおろし金をフィーチャーすべきだったのではないか。それにしてもアメリカ人も大根おろしなんて食べるものかなと思ったけど、あれはチーズ用らしいですね。そんなもんわざわざ常備するほどチーズおろして何に使うんだろうか。ピザか。



「死霊のはらわた ライジング」(Amazon Prime Video)


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