北海道最高峰にして大雪山系の主峰・旭岳に登って来た





今、引っ越しの準備等色々あって長期有給休暇を頂いているのですが、いくら暑いからと言って家に籠ってホラー映画ばかり観ているのも不健康かなと思い、今日は北海道の最高峰・大雪山系の主峰である旭岳(標高2291m)へ登山に行ってみました。と言っても登山の経験など皆無なので上下ジャージにスニーカー、仕事用のショルダーバッグという実に山をナメた格好で行ってしまったわけですが。まさかあんなにキツイとは思わなんだ。






↑旭岳は5合目までロープウェイ(往復3200円)で行けますので、その中から撮った写真です。しかしこの時点で既にかなり高く、観覧車にすら乗れない高所恐怖症である私はブルっておりました。一日に何十回も往復してるんだからそうそう落ちんだろうと頭では分かっているのになぜかどうしても落下するイメージで頭がいっぱいになってしまう。高所恐怖症だけでなくクモ恐怖症も抱えてるし自分の臆病さに嫌気が刺しますね。





↑5合目から見た旭岳。ここ旭川では観測史上初の18日連続真夏日となり、まさに地獄の釜の蓋が開いたとしか言いようのない惨状のただ中ですが、さすがにここまでくるとまだ雪が少し残っているくらいの涼しさでちょうど快適な気温です。ただ山頂付近に雲がかかっており、登頂した時に景色が良くないかなあ…などといらん心配をしていました。この時は。





↑姿見の池。たまには大自然のただ中に身を晒すのもいいものですなあ。…田舎だからいつものことだけど。






↑しかし、いざ6合目まで登ろうとすると斜面がすごくキツく感じる。写真で見るとこれ35度くらいしかないんじゃないかなと思いますが、体感だと75度くらいに感じます。うっかり足を踏み外してコケようものなら即死するのではないかという恐怖。この険しい山に挑んだ観光客の生還率は何%くらいなんでしょうか。たぶん20%くらいだろうな。




↑ひとたび横を見れば断崖絶壁で硫黄ガスが噴き出しており、まさに死の世界です。





↑それでも何とか6合目、標高1825mまで辿り着きました。この時点ではまだ体力的には全然余裕だったのですが、あまりの高さにビビリ散らかしておりすでに逃げ腰です。見晴らしが良すぎるのと掴まるものが何もないので立ってるだけで平衡感覚がおかしくなり倒れそうなくらいでした。


…ってことでもう諦めて下山しようかと思ったんですが、そんな情けない私の横を小さな女の子(尋ねてみたらなんと6歳)がホイホイ登っていくではないですか。それを見たらここでギブアップするのもいかがなものかと思い直し、さすがにもうちょい頑張ろうということに。




↑しかしそこから先はいよいよもって死の世界。一体何人の観光客、いや登山家がここで力尽きていったのかと戦慄する光景が広がっています。斜面の角度は80度に達するんではないかと思えるほどの断崖絶壁(※体感)に加え、道がどんどん狭くなります。一つ間違えれば確実に即死です。こんな恐ろしいところに子供を連れて来ていいはずがない。先ほど見かけた少女はおそらく高山病による幻覚だったに違いありません。




↑幻覚とはいえ6歳の女の子に負けてなるものかと根性で7合目までやって来ました。標高2000m付近。が、高所恐怖症患者にはどう頑張ってもこのあたりが限界。もはや立っていられません。結局負けは負けでした。まあ幻覚だからいいですけどね。ちなみに岩の上に小さな石が積み重ねてありますが、これはおそらくここで亡くなった人たちの魂を供養するものであると推測されます。それだけ生還率の低い危険な山ということでしょう。




↑しかし私の都合で登頂できなくて同行者には悪いことをしました。いくら高所恐怖症とはいえまさか登山でそれが発動するとは思わなかったもんで…。見晴らしが良すぎるというのも考え物ですな。とはいえ下りは登りの10倍キツく、ロープウェイに辿り着く頃には太ももがプルプルしていました。そもそも登頂する基礎体力も無かった模様。



登山と言えば私は夢枕獏/谷口ジローの「神々の山嶺」が大好きで、1年に1回は読み返すのですが、こんなイージーな山でこれほどおっかないとなるとあの漫画で語られた登山家たちは一体どんだけ頭のネジがぶっ飛んでいるのか想像しただけで空恐ろしくなりましたね。…まあ、この旭岳はお年寄りや子供が普通に登っていたのでおかしいのはそんなところすら登頂できない私の方なんでしょうけど。高所恐怖症ってどうすりゃ治るんだ。





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